宿屋には場所がなかった

男子の初子を産んだ。
そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。
宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。
-ルカ 2 :7-

新型コロナ(Covid19)の感染による影響を受けて2 年になります。それでもクリスマスの音楽が街に流れる時が来ます。一緒に喜び迎えた大切な人が今はいないかもかもしれません。子供へのプレゼントを用意できない方もいるかもしれません。希望の灯(ひ)が消えていると思う人もいるでしょう。光よりも暗さが世界を覆っているように思える時代ではないでしょうか。

救い主の誕生も明るく希望に満ちてはいませんでした。身重のマリアと夫のヨセフには、いる場所、宿屋は無かったのです。「宿屋」は「客間」(ルカ22:11)とも言われています。全世界の王としてお生まれになる方をお迎えする「客間」はなく、ヘロデ王は自分の王宮には受け入れず、家畜小屋の飼い葉桶だけがありました。神の御子は最も貧しく、汚れた場所でお生まれになったのです。宿屋の主人は救い主の誕生のそばにいたのに、迎えませんでした。「客間」への対応で忙しかったのです。忙しさは生活を支えますが、自分の身を滅ぼしかねません。ヘロデ王は救い主誕生の知らせを聞き、場所を調べ、分かりましたが、妬みから救い主を拒み、2歳以下の子供を虐殺までしました。経済的豊かさや権力者のねたみは神の御子の救いを受け入れないのです。一方、救い主は飼い葉桶に寝かせられただけではなく、十字架にまでつけられ、苦しめられました。そして三日目によみがえらされた故に、孤独に悩み、困難にうめく人々、希望を持てずにいる人々を救い、慰め、新しいいのちを与え、キリストの愛に生きる者へと変えてくださいます。

メーテルリンクは「青い鳥」(堀口大學訳・新潮文庫)の中で、「みんなが考えているよりずっとたくさんの『幸福』が世の中にはあるのに、たいていの人はそれを見つけないのですよ。」と言っています。チルチルの近くには『子供の幸福』、『健康である幸福』、『両親を愛する幸福』などがあったのです。遠くではなく近くにいてどんな人をも見捨てず、共にいてくださる救い主であるイエス・キリストの愛といのちをこのクリスマスの時に見いだされますように。

キリスト教朝顔教会牧師 三浦春壽

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2021年12月19日(日) 10時30分より Youtubeで配信します。

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